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球種について調べてみました

メジャーやNPBのプロ野球では、使用される球種が増えてきました。耳にする球種が多すぎて、どんな種類があるのか把握できないという方も多くなってきているのではないでしょうか?

試合中継を見ていてもどの球種を投げているか見分けられないほど、球種は多種多様です。そこで今回は、プロ野球選手が使う球種について紹介していきます。球種を覚えて、野球の試合を楽しみましょう。

まずは誰もが知っているストレート(直球)!

ピッチャーの基本ともいえるストレートは、下方向に回転をかけてボールを真っ直ぐ投げる球種です。全てのピッチャーがストレートを投げています。真っ直ぐ投げられているようにみえますが、実際には重力により少しボールの軌道は落ちています。いわゆるピッチャーの生命線となる球種です。

ちなみにNPBでは2022年の千葉ロッテマリーンズ佐々木朗希投手の平均球速は158.3km/h!!これはMLBでも上位に位置します!

他にも日本人では千賀投手、藤浪投手、山本投手も平均150km/hを超えてきています!凄い時代です!

 

ここからはそれぞれの球種の特徴(変化)について詳しく見ていきます。

※それぞれの球種で代表的な「使い手」を過去、現在で挙げています。

 

ストレート系の変化球

真っ直ぐ投げるストレートに対して、打者の少し手前で軌道が変化するのがストレート系の変化球です。

カットボール

カットボールは、ボールをカットするように投げる球種です。ストレートと同じような軌道ではあるものの、ボール1個分程度横にずれる軌道を描きます。ストレートのタイミングと微妙に異なるため、カットボールを投げて打ち損じを誘います。少し沈み込むように軌道がずれるので、バットに当たったとしても凡打になることが多い傾向にあります。

カットボールを使う代表的な選手は、元ニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラ投手や広島東洋カープの森下投手などです。

ツーシーム

ツーシームは、手元でわずかに変化するストレートです。投手の利き腕方向に少し曲がります。「シーム」とはボールの縫い目のことで、2つ目の縫い目に指を引っ掛けて投げることからツーシームと呼ばれています。ストレートだと思いバッターがバットを振ると、バッターの近くで急激に減速して微妙に軌道が変化するため、バットの芯で打つのが難しくなるのが特徴です。メジャーリーグで使用されるようになり、徐々にNPBでもツーシームを投げるピッチャーが増えてきました。

ツーシームを使う代表的な選手は、エンゼルスの大谷翔平投手や東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手などです。

ワンシーム

ワンシームは、ボールの1つ目の縫い目に指を引っ掛けて投げる球種です。ツーシームとほとんど同じタイプの変化球ですが、ツーシームよりも変化が大きいのが特徴となります。ツーシームと同様にバットの芯で打たせないことで、ゴロやフライといった打ち損じを狙います。

ワンシームを使う代表的な選手は、元カブスのジョン・レスター投手や読売ジャイアンツの菅野智之投手などです。

 

縦変化系の変化球

ここからは、縦変化型の変化球を紹介します。

カーブ

カーブは縦に大きく変化し、投手の利き腕とは反対方向に曲がる球種です。右投手なら左下、左投手なら右下に大きく弧を描くように曲がります。他の球種と比べて球速が遅いことを利用し、投球の中にカーブを挟むピッチャーが多いです。球速の緩急の差が30km以上になるため、バットを振るタイミングをずらせます。球速の速いストレートやスライダーと組み合わせれば、バッターのタイミングを狂わせることが可能です。普通のカーブよりさらに球速を落として、変化量の大きいスローカーブを投げるピッチャーもいます。なお、カーブは、世界で最初に投げられた最も古い変化球だといわれています。

カーブを使う代表的な選手は、ロサンゼルス・ドジャースのデビッド・プライスや元読売ジャイアンツの江川卓投手などです。

フォークボール

フォークボールは、バッターの手元でボールが降下する球種です。人差し指と中指の2本の指を開きながら、ボールを挟むように握って投げます。ボールの持ち方が食事に使用するフォークに見えるため、フォークボールと呼ばれるようになりました。ストレートと同じ投げ方ですが、スピンをかけるストレートとは異なり、球のスピンをなるべくかけないようにすることで球の軌道を変化させます。バッターの目の前でいきなり落ちるので、空振り三振を取りたいときなどに使われています。フォークボールを投げるのには握力が必要になるため、先発ピッチャーで頻繁にフォークボールを投げる投手はあまりいません。

フォークボールを使う代表的な選手は、メッツに移籍した千賀滉大投手や元横浜ベイスターズの佐々木主浩投手などです。

スプリット

スプリットは、フォークボールより速い球で下に落ちる球種です。速い球速で縦方向に落ちるので、高速フォークとも呼ばれています。投球フォームはストレートと同じで、投げた瞬間はストレートを投げたように感じるのが特徴です。バッターの手前で急激に下に落ちるため、ボールが消えたように見えて思わず空振りしてしまいます。変化の幅は小さいものの、バッターの打撃ミスを誘いやすい変化球です。

スプリットを使う代表的な選手は、エンジェルスの大谷翔平投手や横浜DeNAベイスターズの山崎康晃投手などです。

チェンジアップ

チェンジアップは、5本の指でボールを包むように握って投げる変化球です。フォークボールやスプリットと同じく、ストレートと同じフォームで投げるのが特徴。フォークボールやスプリットとの違いは球速で、チェンジアップは減速しながら沈みます。球速が遅い分、チェンジアップを投げるタイミングの見極めが重要です。チェンジアップを投げるタイミングを間違えると、バッターに豪快に打たれてしまうので注意が必要です。変化球の中でも、肩や肘への負担が少ないタイプだといわれています。

チェンジアップを使う代表的な選手は、ミネソタ・ツインズの前田健太投手やトロント・ブルージェイズの柳賢振投手などです。

シンカー

シンカーは、ピッチャーの利き腕方向に曲がりながら下に落ちる球種です。シンカーは英語で沈むの意味がある「sink」から名付けられました。ピッチャーの手を離れたタイミングでは真っ直ぐ進むものの、バッターの方向に進むにつれて利き腕方向に落下していきます。ピッチャーの利き腕とは逆向きに構えるバッターに投げると外側に沈むように軌道を描くので、空振りを取ることが可能です。握り方が難しいため、変化球の中でも使い手が少ない球種だといわれています。ただ、シンカーを習得できれば、投げるピッチャーが少ない分、バッターにとって大きな脅威となるでしょう。

シンカーを使う代表的な選手は、セントルイス・カージナルスのジョーダン・ヒックスや東京ヤクルトスワローズの高津臣吾監督などです。

横変化系の変化球

続いて横に変化する変化球を紹介します。

スライダー

スライダーは、利き腕の反対方向にスライドするように曲がる変化球のことです。右ピッチャーなら左に、左ピッチャーなら右に曲がります。ただ真横に曲がるのではなく、少し落ち気味に曲がることが多い傾向にあります。カーブより球速が速いため、バッターから見ると急にボールが曲がったような感覚になります。スライダーにはさまざまな種類があり、縦に落ちるように曲がる縦スライダーや球速が速い高速スライダーなどが存在します。カーブと並んで、よく投げられる定番変化球といえるでしょう。

スライダーを使う代表的な選手は、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手や元西武ライオンズの西口文也さんなどです。

シュート

スライダーとは反対に、ピッチャーの利き腕方向に曲がる変化球がシュートです。縦方向への変化が少なく球速が速い変化球のため、ストレートに似ているとされています。主にバッターのインコースに投げるときに使用します。例えば、右ピッチャーがシュートを投げる場合、右バッターのインコースに投げて詰まった打球を打たせることが可能です。バットの根元付近に当てさせて、バッターにゴロやファウルを打たせられる使い勝手の良い変化球の一つだといえるでしょう。ただ、正しいフォームで投げないと肘への負担が高い投げ方といわれているため、シュートを積極的に使うピッチャーは意外に少ないです。

シュートを使う代表的な選手は、元大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)の平松政次さんや広島の床田寛樹選手などです。

特殊な変化球

最後に特殊な変化球を紹介します。メジャーリーグなどの影響により、NPBでも特殊な変化球が使用されるようになりました。

ナックル

ナックルは変則的に変化する球種で、通称「魔球」とも呼ばれています。速い球速ではないものの、ほとんど無回転で進んだのち、空気抵抗によりホームベース付近で揺れるように落ちます。ナックルを投げるピッチャー自身もどのように変化するか分からないことから、魔球と呼ばれるようになりました。ナックルにはさまざまな投げ方がありますが、一般的には親指と小指でボールを挟み、残った3本の指でボールの上から引っ掛けます。ナックルを主体に投球を組み立てる選手は少なく、希少価値の高い変化球として知られています。

ナックルを使う代表的な選手は、”フルタイム・ナックルボーラー” 元レッドソックスのティム・ウェイクフィールド投手や元アトランタ・ブレーブスのR.A.ディッキー投手などです。

ナックルカーブ

ナックルカーブは、通常のカーブより大きく弧を描くように軌道する球種です。人差し指だけ立てるようにボールを握るので、手が大きいメジャーリーガーがよく投げているイメージ。人差し指を立てる分だけ変化が大きくなるため、人差し指への負担が大きいのが難点です。

ナックルカーブを使う代表的な選手は、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有やニューヨーク・メッツのデビッド・ロバートソンなどです。

 

いかがでしたでしょうか?

使われている球種の多さに驚いた方も多いのではないでしょうか?
他にも有ると思いますが、今回は独断と偏見でご紹介してみました。

プロ野球の世界では、投げられる球種の数が多ければ通用するという訳ではなく、それぞれのピッチャーが投げる球種は、各投手の武器になるまでそれぞれ磨き上げたものなのです。

正にダルビッシュ有投手はそれを体現されていて本当に見ていて楽しい投手です。

他にも球種はあると思いますが、今後も各投手の投げる球種に注目して試合を観戦してみればより一層試合を楽しめるのではないでしょうか?